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山岸君と照井君

第31章 愚か者―――……


「さて、お喋りはそれくらいにして――――――…


私は、貴方のために何ができますか?


私は、貴方の力になると決めましたが――――…


ご家族が…私の存在や協力を知ったら―――――…


岳心さんの…立場は悪くなりませんか?



私は、貴方の枷になるのは…


嫌…です―――…」





さっきまで、おちゃらけていた米屋だったのに…


食卓に箸を置き――――…



俺をまっすぐ見つめる――…



この男は…あの事件以来…


臆病になったのか…



それとも…元々…慎重な奴だったのか…







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