
山岸君と照井君
第32章 好敵手―――……
「愛する事…想う事を…止めれる訳がないからな―――…
解るよ…照井―――――…
でも…山岸の…出港する日付すら―――――…
知らされないって……
どんだけ―――――…ひでぇ家だよ…」
確かに――――…
あの日以来…
苑心の情報は…俺には一切届かない…
どんなに…知りたいと思っても…我慢しないといけない…
雷心さんが……認めるまで…
俺は、苑心に会えない―――…
毎日を…過ごす中で―――…
苑心を想わない日は無いのに…
あいつと俺の糸は、霧に隠れてボヤけて行く――――…
