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山岸君と照井君

第33章 手紙―――……


その夜…



俺は、苑心から受け取っていた二年ぶんの手紙を…



来た順に…段ボールに詰め…



岳心に連絡をした――――…






自分からクソガキに渡すのは…





まだ…抵抗がある――――…




アイツなら…上手いこと嫌味を言いながら渡してくれるだろう…





そんな事を考えながら…






俺の足は…自然と――――…




産科に向かっていた…







彼女は…



まだ……陣痛と…戦っているのだろうか…








何故か気になり―――――…





ソワソワしている自分が…


不思議と…心地よい………





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