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道の先…

第12章 小論文

郵便配達の人から封筒を受け取る。

速達のため、ハンコを押すのさえももどかしかった。

「ご苦労様でした。」

郵便屋さんにそう告げ、わたしは急いで家の中へ入る。

ハサミを持つ手が震えた。

封筒の厚みが全然ない…これは落ちたかもしれない…

悪い結果の方ばかりが、次々に浮かんでくる。

手の震えをどうにか抑えながら、ゆっくりと中の書類を取り出す。

恐る恐るみたその書類には

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