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何て言ったって結局は

第16章 平行線



私は君が好きで
君はあの娘が好きで。

数学の時間、何故あんなに
切なくなったか、わかったよ。

そう、僕らの想いは
いつまでたっても"平行線"。

何年たっても、
いくら進み続けても、
決して交わらない"平行線"。

少しでも曲がることができたら
いつかは交わることが
できるのに、

引き返すことができたら
こんな想いしなくてすむのに、

頑固で不器用な僕らは
方向転換なんて できなくて。

だから ただ、ずっと
僕らは"平行線"のまま。


交わることは、ないんだ...

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