テキストサイズ

何度でも、君を。

第2章 しつこい奴。

でも…

早瀬がうちのところに来るたび、カンナはずっと、見てる。

胸が苦しくなった。

針が刺さってるみたい……。

怖い……。

こんな風に思ったの…初めてだ…。

うちは放課後、屋上の階段で1人泣いた。

全部…アイツのせいだ…。

すると、


「…タンタンタン…。」

どうしよっ。
誰か来ちゃう!!

「…ガチャ!」


「……紗羅?!」

「!!」

うちは顔を隠した。


「なんで…泣いてんだよ…?!」


「…来ないで。」

「紗羅……。」

「来な…………………っ!?」





「…ばーか。なに泣いてんだよ、弱虫ー。」


うちは、奴の腕の中で泣いてた。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ