何度でも、君を。
第12章 蒼の過去。
「…大丈夫か!?」
「…んっ…。」
「良かった…。」
「…あ…早瀬…。」
「気絶したんだよ…。良かった…目ぇ覚めて…。」
「…う…ち…。」
「なんで蒼と居たかは聞かない…。ただ…。」
「…ただ…?」
「今日の事は謝るよ…。ごめん。」
「早瀬が謝ることないよ…。うちが悪いんだから…。」
もう既に日が沈み、外は真っ暗だった。
「送ってくよ。…立てる?」
「うん。…あれ…?」
力が出ない…;
「ばーか。ほらっ。」
うちは早瀬の背中におんぶした。
温かくて…なんか安心する…。