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好きなんだよ。

第7章 すれ違い。

梨花side

梨花「えっ。」



あんな、怖い翔さんの表情初めて見た。





あんな、悲しい和の表情初めて見た。



梨花「あの…」

翔「…」

梨花「あの…?」

翔「…」

梨花「翔さん?」

翔「…」

梨花「翔さん!!?」

翔「…あ、ごめん」

梨花「和となんかあったんですか?」

翔「いや…?」

梨花「じゃあなんで逃げたんですか?」

翔「…反射的にね」





もう、こんな2人見たくない。

そう思った。


翔「…ねぇ、











泣かないでよ。」

梨花「泣いてないです。」

翔「泣いてるよ」

梨花「だから、泣いてませんって!」




その声が、こだまのようにプールに響く。

梨花「じゃあ、泣いてる





って言ったら、なんかしてくれるんですか?」




自分でもなにいってるかわかんなくて。

口が先走ったっていう感じで。

こんなくだらない質問に






翔「…いいよ


してあげる」



こんな答えが出ると思わなかった。

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