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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第20章 愛を叫べ【翔】

彼女が結婚するらしい。

こんなタイミングあり?

俺は、どんな顔をしてこの曲を歌えばいいのか。

笑って歌えるのか?

頭を抱えていたら、智くんが黙って俺の横に座った。

反対側の隣にニノが座って、俺にもたれてきた。

雅紀が、後ろから抱きついてきた。

潤が、湯気の立つブラックコーヒーを淹れてくれた。

「翔くんしか、歌えない歌だよ。」

智くんが言った。

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