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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第23章 唇【和也】

あんたの口元が嫌い。

幸せ薄そうな顔してるから。

特に口元がね、寂しそう。

でもね、あんたが歌う横顔を見たとき。

あんなに寂しそうな唇から、あふれる世界を感じた時。

私はあんたの唇に落ちたんだ。

私はあんたに幸せをあげられるのかな。

多分、無理だろな。

【唇・和也】

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