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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第25章 抱き枕【智】

「智くん、プレゼントだよ。」

「なぁに、翔ちゃん。」

翔ちゃんが、大きな袋をくれた。

開けてみると、中から出てきたのは抱き枕。

「智くん、最近疲れがとれにくいみたいだから。この抱き枕は、人間工学に基づいたデザインで、抱いて寝ると体が楽になるらしいよ。」

「そうなんだ。ありがとう、翔ちゃん。」

俺は、さっそく抱き枕をベッドに置いた。





「ねぇ、智くん…。」

「なに?」

「なんで、こうなるの?」

俺は抱き枕じゃなくて、翔ちゃんに抱きついて寝ていた。

「だって、やっぱ抱き枕よりこっちがいいもん。」

「智くん…///」

抱き枕は、ひとり寝の時に使うよ、翔ちゃん。

【抱き枕・智】

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