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雨のち曇り、時々晴れ【ARS】

第4章 こーこーせい【雅紀】

最近梅雨に入って、全然晴れないんだ。

なんか気が滅入っちゃうよ。

雨、やだな…

そんな俺を見て、翔ちゃんは言うんだ。

「相葉くん、こーごーせいだね。」

翔ちゃん、俺もう30歳過ぎてるよ。

高校生じゃないよ。

翔ちゃんは笑うんだ。

「高校生じゃなくて、光合成だよ。中学生の時に習わなかった?」

失礼しちゃうな。
高校生の次は中学生だなんて。

だから、俺はもう32歳だって。
もういい大人だよ。

「グリーンらしいね、相葉くん。」

翔ちゃんはちっともわかってくれなくて。

あっ、ちょっと晴れてきた。

「翔ちゃん、青空が出てきたよ!」

もう翔ちゃんは何も言わなかった。

俺を見て、黙って微笑むだけだった。

【こーこーせい・雅紀】

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