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先輩とは真逆です

第3章 いじめは辛くて

「そう…全然頼っていいから、ね?」
「ありがとうございます」
「帰ろっか。保健室の先生には起きたら帰っていい、って言われてるから」
「はい…」


こんなに痛くても帰してもらえるんだ…よく見れば絆創膏やシップが貼りまくられてるなぁ…

ゆっくりベッドから降りるがいろんなところに激痛が走り、ふらついて倒れそうになる。


「わっ……!」
「危ない!」


先輩が駆け付けて支えてくれる。あたたかくて、優しい、そんな感じがした。


「ありがとうございます」


僕はもう一度ベッドに座る。割りとふかふかなんだね…ここのベッド。


「相当酷いね…親に連絡とかして迎えに来てもらう?」
「親はこの近くに居なくて…多分仕事中だと思います」
「そっか…あ!いい手があったよ!待っててー」


先輩は早足で廊下に出て、何処かへ向かって行った。

優しいな…どうしてこんなに優しくしてくれるんだろう?

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