
先輩とは真逆です
第7章 泣かせてごめん
「おはよう夏樹!風邪大丈夫?」
「はい。あの…」
聞かないと…早く、早く…
「三日か四日前に保健室で…なにしてたんですか」
「…えっ?」
「浮気、してませんか」
「それは…」
目が泳ぎがちになる。
まさかやっぱり…
「…勘違いじゃないかな」
「え?じゃあ女性は?高捺先生が彼女って」
「幼なじみだよ。あの日買い物を手伝えってさ。彼女ってのは沙羅がからかったの」
「なんで保健室?」
「友達連れてったら、たまたま会ったの」
なんだ…浮気じゃないんだ…
今までの僕が恥ずかしい…
「じゃあお見舞い行った時閉めたのは、この事があったから?」
「…うん」
「泣いたでしょ、目が赤くなってた」
「……うん」
あんな一瞬だったのに気付いてたんだ…
「泣かせてごめん。彼氏失格だね」
「…………」
「こんな彼氏でも、いい?」
「うん」
「ありがとう♪」
恥ずかしいよ…まともに話せない…
「あっ、洋一さん学校!」
「え…?……やばい急ごう!」
謝らなくていいのに…
洋一さん、大好き!
(完)
「はい。あの…」
聞かないと…早く、早く…
「三日か四日前に保健室で…なにしてたんですか」
「…えっ?」
「浮気、してませんか」
「それは…」
目が泳ぎがちになる。
まさかやっぱり…
「…勘違いじゃないかな」
「え?じゃあ女性は?高捺先生が彼女って」
「幼なじみだよ。あの日買い物を手伝えってさ。彼女ってのは沙羅がからかったの」
「なんで保健室?」
「友達連れてったら、たまたま会ったの」
なんだ…浮気じゃないんだ…
今までの僕が恥ずかしい…
「じゃあお見舞い行った時閉めたのは、この事があったから?」
「…うん」
「泣いたでしょ、目が赤くなってた」
「……うん」
あんな一瞬だったのに気付いてたんだ…
「泣かせてごめん。彼氏失格だね」
「…………」
「こんな彼氏でも、いい?」
「うん」
「ありがとう♪」
恥ずかしいよ…まともに話せない…
「あっ、洋一さん学校!」
「え…?……やばい急ごう!」
謝らなくていいのに…
洋一さん、大好き!
(完)
