テキストサイズ

ドSメガネ王子☆

第2章 入学式




私は息を切らし、なんとか学校につくことができた。



「よかったーぁあ!間に合った…」




ほっと一息つき、教室へ向かう。





(えっと、私はB組だからーここか!)





廊下の角を曲がると、1年B組という文字が見えた。





どうやら中にはもうみんなそろっているようだった。



入りづらさを我慢しながらも、恐る恐るドアに手を掛ける。






がら…





そして、ドアを開け、教室に入ると
ものすごい視線が、私へと向けられた。





(ひっ!こわ、…)




私は顔を下げ、その視線に気づかないふりをして
自分の席を探す。



(えっと…私の席どこだろう…


えっとー…)






私がきょろきょろと周りを見渡していると。





「こっちだよ」

と、横から声がして、私はその方向へと顔をむける。




その声を出したらしき女子生徒は
笑顔で私の席を指差し、教えてくれていた。






「あっ、…ありがとう!」


私はすぐにその席に座った。




「いーえ!私、安藤 あかり。よろしくね!

…えっとー…」



「あっ私、岡部美月です!美月でいいよっ」



「ほんと?うれしー!じゃああたしもあかりで!」


「うん!よろしくねー!」




ーーーー…





友達ができるか不安だったけどほんとうによかった!


話して行くうちに私たちは意気投合し
すっかり仲良くなった。







キーンコーンカーンコーン…




チャイムの音が聞こえた瞬間、
教室のドアがガラッとあいた。





「みなさん、おはようございます。

入学式の準備ができましたので、体育館へ入場してください。」



いよいよ、入学式が始まるらしい。




「美月ー?どしたの?いくよー!」




「あっ、うん!待ってー!」



私たちの高校生活はここから始まる。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ