テキストサイズ

初恋2

第1章 アメリカ滞在中。



つぎの日、僕は母親に連れられ会社へとやってきた。


「春希。久しぶりだなぁ。大きくなったなぁ。」


父だ。



「んじゃ、私は仕事があるから帰るわ。」

「はーい。」




母が去ったあと、父が話しかけてきた。


「………夏くん?だっけ?」



は?




なんで?





「なぜ、夏の名前を?」



「んー。奈央(母親)がね。春希に恋人が出来てるっていうから。調べてね。」



え?




「……まだ、好きだよね。そりゃ。」




僕は泣きそうだったのだろうか。



父は僕を抱きしめてくれた。




ストーリーメニュー

TOPTOPへ