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ネムリヒメ.

第6章 ホットミルク.






「どこいくの…」


ベッドに倒れこむと耳元で低く掠れた声がする


後ろから手を回されすっぽりと彼に抱き込まれてしまった



「ぇ…ぁ…起こしちゃった!?」


「ん……眠ってる…」


って…起きてるよね!?


首もとに顔を埋められ、彼の吐息がうなじを掠める


顔を擦りよせる彼の筋のとおった鼻がアタシの髪をかき分け、肌に触れた


「眠れたか…」


腕を伸ばし長い指でアタシの髪に触れ囁くとチュッと うなじにキスをする


「ん…っ」


さわさわとうなじに触れる彼の唇の感覚に返事をする代わりに甘い声が漏れた



「感じてんの…!?」


「ちが…っ!!」


ただでさえ色気大放出気味の彼なのに、寝起きで掠れる声のせいで余計にあだっぽく感じてしまう


顔を赤くしていると、彼の指が耳に触れる


さわさわと触れるか触れないかの指の動きにもどかしくて肩を揺らした




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