
ネムリヒメ.
第2章 目覚め.
「いい子だ…」
彼はクスリと喉を鳴らすと、髪を掻き揚げ首筋に顔を埋める
「んっ…」
そして耳元にキスを落としながら、甘く低い声で囁いた
「千隼…」
「っ…‼」
ゾワリと背中が泡立ち ピクリとカラダが跳ねあがる
「なん…で…アタシの名前っ…ひゃぁっ‼」
そのまま耳を舐めあげられ ザラっとした舌の感触に声があがる
自分の恥ずかしい声に顔が赤くなった
「ね…やめてっ」
いやいやと抵抗するが相手はオトコの人
力では敵うわけがなかった
そんなアタシを見て彼は艶っぽい笑みを浮かべてクスリと笑う
「ここ…弱いだろ…」
と、まるでアタシの弱いところを知っているかのように 再び耳元に舌を這わせてくる
「ひゃ…んっ…やぁ…ぁ…」
熱い舌でねっとりと舐められ、出したくもないのに甘い声が出てしまう
「いい鳴き声…」
彼がアタシの反応を見ながら楽しそうにニヤリと口角をあげた
「ね…っ、ゃ…っだ…」
「やじゃねーだろ」
彼は耳元から首筋…鎖骨へと舌を滑らせる
アタシはただ身悶えるばかりで、カラダにはしる甘い疼きに熱い吐息がこぼれる
