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「千隼…」


渚くんは揺れる瞳でアタシを見つめると甘い声で名前を呼んだ

そして、そっと手を引くと優しくアタシを抱き締める


彼はまるで壊れ物に触るようにアタシに触れ、まだ赤い手首に口づけるとそのまま指先までキスをする


それから、アタシの長い髪を掻き上げると首筋に未だ色濃く残る彼のシルシに愛おしそうに口づけた


「っ…ん、渚く…」


アタシはカラダを震わせながら彼の名前を呼ぶ


彼は艶やかに微笑むと静かに唇を塞いだ


ゆっくり…

甘く、だんだん深く…熱い舌を絡めてくる彼


彼のキスにすぐにカラダが熱くなって、甘い吐息を溢しながらアタシも彼を求めた





…渚くんは今までになく優しかった


まるで彼に大切に愛されているとさえ錯覚してしまうほど、優しく、愛おしそうにアタシを抱く




彼が甘く掠れた声でアタシの名前を呼ぶ…


アタシは彼に与えられる快楽に溺れながら甘い鳴き声をあげる




気の遠くなるような恍惚感のなか

渚くんの肌に爪をたてながら

何度も何度も 彼の名前を呼んだ…