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ネムリヒメ.

第12章 アイスクリームシンドローム.






うーん、幸せ…


ストロベリーのアイスを口に運びながら顔をほころばせる

そして聖くんのレアチーズケーキ味も気になるアタシは彼のカップを覗きこんだ


「食べたい?」

「うん♡」

「あはっ、いいよ♪」


素直に頷くと聖くんがスプーンにアイスをすくってアタシに差し出してくれる


「あーんってして!?」


彼の笑顔の誘いにちょっと恥ずかしくなったけど、目の前のアイスに誘惑されて素直に口を開けるアタシ


なんかこういうのって…ドキドキする…


けれど、アイスが口に入った瞬間冷たくて甘い幸せにドキドキなんてどっかに飛んでいってしまった


んー、幸せ…


「ちーちゃんってほんとシンプルでいいね」

「ぇ?」

「あぁ、ちゃんと誉めてるよ!?」


至福の時を満喫するアタシを見て聖くんが笑い声をあげる


「ね、オレも食べたい」

「うん、いいよ」


彼の言葉にアタシは彼がしてくれたように、アイスをすくって彼にスプーンを差し出す


「…じゃ遠慮なく」


すると彼はスプーンを持つアタシの手を掴んだ




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