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ネムリヒメ.

第12章 アイスクリームシンドローム.





「ッ…聖…くん」


か細い声で彼の名前を呼ぶアタシ


「ダメだよ、そんなにオレを誘惑をしちゃ…」


濡れた唇をなぞりながら彼が艶っぽい眼差しで微笑む


「今朝も渚くんに抱かれたんでしょ!?」

「っ…!! なん…」

「アハッ…そんなのすぐわかるって」


聖くんはアタシの首筋を探ると、今朝 渚くんがつけたばかりの紅い噛み跡を指でなぞった


「ちーちゃん、初めて会った日から比べると日に日にオンナの顔になってってるし…」

「ひゃ、んんっ」


そう言って渚くんが刻んだシルシのすぐ横に唇を寄せる彼


「自分じゃわかんないよね…まぁ、あの渚くんに毎日抱かれてれば当たり前だけど…」


「ッ…!!」


そのまま首筋を強く吸われて、甘い痛みにカラダがピクリと跳び跳ねる


「そもそも、まだ熱あるのに渚くん抱かれるとか、やっぱりちーちゃんおバカさん!?」


「ひゃん……」


「はぁ…せっかく熱下がったのに…」


「ゃっ…ん…ぁあ、ん」




「そんな声出して……もっかい熱出したい!?」



優しい声色と、あたかも心配するような言葉とは裏腹に彼は首筋や耳元に熱い舌を這わせながら、アタシの手をソファーに縫い付けた






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