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ネムリヒメ.

第18章 不機嫌な Navy Blue.





「いいんじゃない、渚くん相当ストレスたまってるから」


でもさすがに…


するとそれまで黙っていた雅くんが口を開いた


「ほっとけ…アイツらバカだ…」


いつもカリカリしてて、当たりがキツい彼が普通に喋りかけてくる

…って、ぉおい!!

雅くん、ひどくくたびれてるし、なんだかやつれてみえるけど……もしかしてふたりの巻き添え!?


「つーか、お前早く着替えろ」

「………!?」


へ…!?

今、なんて……

続いて飛び出す彼の言葉に目をぱちくりさせる


と、


「…早く着替えろって、聞こえねぇの!?」

「…っ……!!」


あ…やっぱりいつもの雅くん…


しかし、


「雅…東京湾に行きたいの!?」

「っ…!!」


聖くんの眼差しに雅くんが押し黙る


………!?

よ、よく…わかんないけど……


すると首を傾げるアタシに聖くんが思いをよらぬことを告げるわけで…


「ちーちゃん、これから雅とデートしといでよ♪」

「へっ!?」


デ、デ、デ、デート…!!?

目を丸くするアタシに聖くんがニッコリ笑って続ける


「このあとカジノにもいくし、せっかくだから上から下まで雅にドレスアップしてもらっといで♪」


へっ、雅くん…に!!?


「え…っと」


聖くん、ちょっと待って…

雅くん…と…!?


チラリと彼を見ればソファーに投げたした疲れきったカラダから溜め息だけが聞こえてくる




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