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ネムリヒメ.

第23章 薔薇の刺、棘の鎖.







ショーツは濡れすぎた蜜部に貼り付き、その形をはっきりと主張していた

その上を尚も往復する優し過ぎて、苦しい指遣い


「ッ…く…あぁっ…や…あ!!」


蜜を溢れされるナカの源泉は絶えずして何かで満たさせるコトを望むように、キュウキュウとうねっている


苦しい…


まるで、快楽という凶器に喉元を締め付けられている気分だった


溜まるばかりで発散されない熱と快楽に震える身を捩る

その度に、カチャカチャと手錠が硬い音をたてた

激しく喘ぐ息

激しさを増す動悸

苦しくて瞳から大粒の涙が零れてくる


「泣くくらいにキモチイイでしょ…苦しくて、怖いくらいに…」


涙を拭うオトコの舌

艶を纏う甘い顔と掠れるハスキーボイスが、更にカラダに火を着け、精神的にも追い詰める


もうやめて。

─やめないで…


触れないで。

─もっと強く触って…


バラバラの悲鳴をあげる自分の声が靄のかかるピンク色の頭のなかにこだまする


「も…苦し…っ、い…は、あ…あぁ…」


だけど実際に耳に届くのは甘い悲鳴で…


「あぁ、いい顔…ほらもっと、鳴いてごらんよ。素直に欲しいって叫んでごらん」


僅かな理性を確実に削ぎとりながら、妖美に細められるオトコの瞳

残酷なことに酷く煽る言葉さえ、アタシのカラダから更なる蜜を溢れさせる


「それともまだ…我慢する?」

「─────!!!」


オトコの意地の悪い笑い声が耳に届いた刹那、その指先が布越しに秘部の蕾を押し潰した





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