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ネムリヒメ.

第4章 楓─maple─.





夢みたいっ!!


「すごい すごい♪アイス大好きっ♪いっぱいあるっ♪」


大量のアイスクリームを目の前におおはしゃぎするアタシに聖くんが満面の笑みを浮かべる


「ちーちゃんは特別、アイスが欲しくなったらいつでも食べていいからねー♪」


「えっ、いいの?」


「うんうん♪」


聖くんの夢のような言葉にテンションがあがる


「聖、オレもいい?」


「ダメ」


即答…なんだ


「葵くん、甘いの嫌いじゃん」


「うわっ、ケチ…」


「だから いつでも部屋においでね♪」


「えー、聖、どさくさに紛れて部屋に入れる口実つくってるー」


「うん、ありがと」


「こいつもアイスで釣られてるし…」




ふたりはああ言ったけど、今は部屋に呼ぶ口実とかそんなのどうでもよかった


不安で落ち込むアタシを喜ばせてくれた気持ちがすごく嬉しかったから


まぁ…


毎日確実にアイスをもらいにくるコトになるには違いないだろうけど…


恐るべしアイスの誘惑♡




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