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ネムリヒメ.

第5章 シャンプーとアイスクリーム.





夕食を終え、アタシは部屋でイタリアから届いたばかりの荷物を紐解いていた


「ここがちーちゃんの部屋だよ♪」
と、先ほど聖くんに案内された部屋

そこは渚くんや聖くんの部屋と同様の造りでとんでもなく広かった

まだ自分の物がなにも置かれていないせいもあって より一層広く感じられる


ごそごそと荷物の入った箱の中を探っていると部屋のドアが叩かれた

「はい」と返事をして手を止める


するとガチャリと扉の開く音がして部屋に入ってきたのは渚くんだった


先ほどまでの格好にジャケットをはおり胸元には洒落た細身のネクタイがしめられている

明らかにこれから出かけるというのは見てとれる格好だ


「渚くん 出かけるの?」


アタシはソファーに座り直して彼に訪ねた


「ん…仕事」


時計を見るともう夜の8時をまわっている


仕事…!? こんな時間から?


そう思ったけれど、アタシはあえてつっこまなかった




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