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未知夢

第6章 空間

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 眠りかけていた時だ。


 不審な点に気が付いた。


(あれ? 死亡推定時刻が0時半〜1時半? ちょっと待て……)


 繁はそう思って起き上がった。


(確か……アパートで俺の声を聞いてる人がいたんじゃないか? 確か1時くらいに酔っ払った俺が隣の部屋の扉をガチャガチャ開けようとしてる。それを……隣のおばちゃんが聞いてるんだ)


 繁は立ち上がり「刑事さん!! それ間違いだよ!! 俺、その時間には帰ってたんだっ!!」と、叫んだ。


 叫んだだけだった。


 看守から「おい、静かにしろ」と、注意されただけだった。


 早く……この事を伝えたい。


 この看守じゃ、話にならない。



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