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未知夢

第2章 再会

「いいよ。ご馳走してやる」


「えっ!!」


 繁は素直にラッキーとは思えなかった。


 繁が抱いている森屋のイメージは、高校のサッカー部の素直な後輩。


 まさか、自分が狙っていた大学に一発で合格して、自分の先輩として君臨してるなんて思わなかった。


 しかも、こともあろうに自分は現在、夢ばかり追いかけ現実が見えないフリーター。


 後輩は立派な社長。本当なら「頑張ってるな」と、応援したい所だが、プライドが許さなかった。


 そもそも本当のプライドを持っていたならば、もっと頑張っている所だが……。








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