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お嬢様♡レッスン

第4章 この方がお爺様です、お嬢様

チャポーン…

(ううっ…!結局、見られてしまった。しかも背中迄流されて)

「お湯加減は如何ですか?」

にっこりと笑みを浮かべて、執事の高月が綾芽に尋ねる。

綾芽はと言えば、全裸を見られた恥ずかしさで顔を真っ赤に染め、顔の半分迄湯に浸かった状態で高月を睨んでいた。

「おや?顔を真っ赤にされて、お熱いようですね?」

「………(ブクブクブク)」

「そんなに浸かっていると、逆上せてしまいますよ?」

「まぁ、それならそれで全裸のお嬢様をベッドにお運びするだけですが…」

「なっ!」

ザバッと音を立てて綾芽が湯から顔を出すと、高月はクスクスと忍び笑いをしながら、『少しからかってみただけです』と言ってタオルを広げた。

「?」

「そろそろお上がり下さい。余り浸かり過ぎると逆に体力を消耗してしまいます」

「分かりました。上がりますので、出て行って頂けますか?」

「何を仰るかと思えば…。未だ恥ずかしがっていらっしゃるのですか?」

(当たり前だ!一度見られたからって恥ずかしいのは変わらんわっ!!)

そう綾芽は思ったが、口には出さずにっこりと笑って『ドレスの準備をお願いします』とだけ言った。

「ああ、成程。それならご心配には及びません。既に準備は整って御座います」

「なっ!?」

どうやら高月の方が上手のようだ。

「さぁ、お嬢様?脳味噌までふやける前にお出になって下さい」

(ちょっ!今、さり気なく失礼な事言わなかった?)

「仕方がありませんね。力づくでも出て頂いても構わないんですよ?」

「わ、分かりました!!出ます!出ますから…」

「から、何です?」

「ちょっと目を瞑っていて欲しいなぁ…なんて?」

「畏まりました。……瞑りましたよ?」

そう言った高月の目が閉じているのを確認してから、綾芽は湯舟から立ち上がる。

高月が手に持つタオルを奪おうとした所で、高月に捉えられた。

「全く往生際の悪い方ですね」

そう言いながら、高月は綾芽の身体を拭いていく。

足先から脚の根元迄向かって優しく丁寧に。

「お嬢様?私、目を閉じて居りますので、お気に召さない所に触れてしまうかも知れませんが、御容赦を」

そう言うや否や高月の手が綾芽の花弁を掠めた。

「あっ!」

「すみません。何処か触ってしまいましたか?」

「いえ…何でもありません」

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