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sugar-holic

第3章 顔合わせ

「初めまして。今月から岐阜へ参りました、松岡梢と申します」

名刺を渡してにっこり微笑む。

浅野社長は42才って書いてあったけど、それにしては若い印象の人だ。

「初めまして、浅野真幸(まさゆき)です」

名刺を頂き、それを見ていると、

「平谷くんから連絡ありましたよ。梢さんが岐阜に行ったらお願いしますって」

「え!?次長が?」

驚いて浅野社長を見ると、何故か笑いを浮かべていて…

「色々聞きましたよ。こっちもイケるくちなんだってね」

そう言って、呑むふりをする。

…次長っ!!何話してるんですか!?

「いえいえ、そんな、自慢できる話では…」

「今度、親睦も兼ねて一緒に行きませんか?」

えーっと…社交辞令、よね?

「そうですね。是非」

にっこり笑って返すと、急に倉田くんが

「そのときは俺もよろしくお願いします」

と入ってきた。

「誘わなくても付いてくるんだろ?」

「さすが、よく分かってますね」

くっくっと浅野社長は笑い、しゃーねぇなぁ、と呟いた。

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