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sugar-holic

第10章 棘がチクチクする

「で、打ち合わせって?」

今日誘われた理由を確認する。

もしかして、本当は一緒にご飯食べたかったから…なんて事だったら…?

すると、倉田くんが鞄からクリアファイルを取り出して

「これです。前に話したイベントの事で」

「あぁ…」

何だ。やっぱりか。

そうだよね。そんな訳ないから。

倉田くんからファイルを受け取って、資料に目を通していく。

浅野企画の数量変更したイベントか。

今日、浅野社長がうちに来てたのと関係あるのかな…。

「浅野社長が見たいって言ってた資料がこれなの?」

「いえ。それとは違いますけど」

「ふーん…」

イベントについての資料が多いもんね。

「そういえば…二人で何話してたんです?」

「ん?」

倉田くんの質問に、どう答えようか迷った。

「…何で?」

「いえ。俺が来るの遅れたら、どうなってたのかなって」

倉田くんを見れば、目が合ってニヤリと笑われた。

「どう、って…?」

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