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しばらくするとポケットから振動が伝わってきた。

呼び出しか。

「田口、あと任せてもいい？」

「あ、うん。了解！」

おそらくあとはもう残っているお客さんの会計と後片付けだけだし、できるだろう。

「お呼びでしょうか？」

「ええ。この方をお送りしてほしい。近くでタクシーを拾えるかな？」

「少しお待ちください。」

上に戻ってタクシー会社に電話する。

来てもらうのはここから少し歩いたところにある小さな公園。

この時間だから人はいないけど、大通りには出やすい、最高の場所。

こうやって車で来たくせにタクシーで帰らせようとしてる、ってことはまだ赤西は残りたいってこと。

なんかあるのかな？