無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「おはよー。」

いつもと同じ朝。

でも俺の声しかしない。

なぜなら今日の朝ご飯の担当は俺だから。

4日に1回だから、かなり早いペースで回ってくる。

でも、俺が1番ちゃんとしたご飯をつくってると思う。

ってかつくってる。

その点に関しては自信しかない。

「ただいま。」

普通の家の朝とは違う挨拶が聞こえる。

ちなみにこれ、上田ね？

あいつ、毎朝10Kmくらい走ってるんだよ。

田口もマネしてたけど、上田には負けるね。

「今日の朝ご飯何？」

こうやってトレーニングが趣味みたいなヤツがいるから、栄養気をつけようとか思っちゃうんだろうな。

「昨日の店の残りを合わせただけだよ。」

「ふーん。でも上手そう。」

「ほめても何にもないよ？」

「分かってるよ！」

ちょっと残念そうにして上田が自分の席に座る。

仕方ないじゃん。

人数分ぴったりで作ってるから何も残らないんだよ。

そりゃ今日はいつもより少なめだけどさ・・・