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硝子のルージュ

第1章 #1 甘い生活

つい数日前、女子高生数人が千種にいろいろと聞いていたことを鳴海はぼんやりと思い出していた。


「彼女いるんですかー?」


という質問に千種は苦笑いしていた。

そんな千種を見て女子高生は甲高い声を上げた。


「絶対いるよね―」


「うん、いるよ」


キャハハという甲高い声と千種の困った表情が鳴海の脳裏から離れられなかった。


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