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硝子のルージュ

第2章 #2 忍びよる影

そんなある日のこと。

早番の人と交代した千種は眠い目をこすりながら着替えを済ませて近くの丼屋に入った。

丼を食べながら数日前に助役から言われた乗務員登用試験を受けるかどうかで悩んだ。

周りの人で小さい頃、電車の運転士になりたいから登用試験受けるっていう人も何人か見てる一方で、体質的、持病の関係で断り続ける人もいる。


(受けてもいいんだけどねー)


ため息をつきながらお茶を飲んで店を出た。

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