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硝子のルージュ

第4章 #4 レイナとの関係~出会い~

体験入店当日。


穂積は繁華街にある雑居ビル前で千種が来るのを待っていた。


待ち合わせ時間になっても姿を見せない。

(遅いな…何をやってんだよ)


時計を見てため息をついていた。


「用宗、ごめん」


人ごみをかきわけて千種が申し訳なさそうに謝る。


「遅いよ。待ち合わせ時間守れよ」


話によると、さっきまで友人と飲んでいて帰る間際になって、体験入店のことを思い出したという。


「その遅刻癖、治した方がいいぞ」


「わかってる」


そんなことを言いながら体験入店するホストクラブへやって来た。

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