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硝子のルージュ

第4章 #4 レイナとの関係~出会い~

着慣れないスーツのせいで動きがおぼつかない千種に対して、穂積はあっという間に慣れてしまった。


得意の話術で客の女性の心をしっかり掴みながらも、指名ホストのことを忘れてはいなかった。


「隼人。すまない」

先輩ホストが戻ってきても彼はすぐ話を切り上げた。

「緋蕗は隼人から見習う点が多いぞ。気配りとか……」


ため息まじりに言われたくないことを言われて千種は隼人こと穂積を軽く睨んだ。

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