テキストサイズ

◇afterword◇あとがき集

第6章 いつまでも待ってる

重い話ですが
最後まで読んでいただき
ありがとうございました!

感じ方は様々だと思います。
不愉快になられた方がいたら
ごめんなさい。

✳︎ゴンタ
母がとても可愛がっていた日本犬です。
4歳の時に父に棄てられました。
場所は絶対に帰って来られない山の中
としか教えてもらえませんでした。
今、どこかで生まれ変わって
幸せになっていてくれることを祈ります。

✳︎父
自分勝手に奔放に生きた父でしたが
十数年後…無理をして渡航した際に
そのまま60歳で他界しました。
病院の前の路上で倒れていたそうです。
死因は心不全ですが
死に至る経緯は全くわかりません。

1ヶ月程して国際小包が届き
中にはサラサラの灰だけが詰まった
骨壺が入っていました。
その後の葬儀には
地元にも拘らず出席者はいませんでした。
もう日本に居場所は無かったんです。

生前は恨んだりした父でしたが
やはり親ですし…
今は冥福を祈る気持ちです。
ただその孤独な死には
皮肉な運命を感じました。

…現地の友人や家族と名乗る人から
死後もお金の無心があったりしましたが
今は母も私も平穏な日々を送っています。

個人的な話にお付き合いいただき
ありがとうございました。

(2015-2-27 完結)

ストーリーメニュー

TOPTOPへ