君は少しも悪くない。たぶん
第2章 いま
しょっ、小動物って…
一応男だよ、俺。
「じゃああんたは獣かよっ」
「そうだけど?」
「はっ?」
…呆れた。呆れて、物も言えないとはこの事か。
「だから、いまからカズを食う。」
「いやいやいやっ食うなよっ」
「え〜嫌だ」
俺が逃げようと、手足をジタバタさせると、
「カズ可愛いなぁ…」
と俺を眺め、
「でもちょっと大人しくしようか。」
と両手を頭上で縛られた。
「縛られたカズもそそるなぁ〜」
と言いつつ、再び俺の口を貪った。
そして、キスの途中で俺の乳首を愛撫しだした。
「んっ…潤くっ…んっ」
キスの合間に漏れ出す喘ぎ声と甘い声が、自分のものだと思えなくて。
いや、思いたくなくて。
信じたくなくて。
俺を貪る潤に身を委ねた。
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