
誰かお願いつかまえて
第7章 家庭崩壊……?
『……見てたの?!』
じゃあなんで、来てくれなかったの?
3人で出かけられれば "いつも通り" だったのに……
「…」
何も言わない川端の手から力が少し抜けた隙に振り払う。
『…川端には関係ないから』
怯むくらいならこんなこと、しないでよ………
『岡崎さんは、あんたと違って私が辛いときにそばにいてくれたの!!
励ましてくれたの!!
あんたみたいに無理やり連れ出したんじゃない!
あんたみたいに……!』
川端の哀しそうな瞳を見て我に返った。
違う!
こんなこと、言いたくないのに…
『……もう、仕事以外で関わらないで』
一緒にいるのが耐えられなくて私は会議室から逃げ出した。
