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先生…お願い。早く治して・・・

第22章 やっぱり怖い


初めての治療から1週間が経とうとしていた


今の所、大きな変化も無く、早く退院したいな…という気持ちがだけが膨らんでいく。



『ねぇ〜宮田…、私いつになったら退院出来るの〜?ね〜!!!』


綾はベットの上に座り、膨れっ面で話す



“どうでしょう、石川先生に聞いてみないと…私はなんとも…”


『早く、帰りたいよ〜』



“ もう少しでいらっしゃるでしょうから、先生が来たら聞いてみてはいかがですか?”




『…………。』




“ 嫌ですか?”



『……うん。』

目を細め宮田を睨む



“私にそんな怖い顔されても…”




『こういう顔なの〜』




プンプンと顔を膨らませて怒る綾



いつもの調子に戻った綾を見て、宮田は嬉しそうだ


ふふッ



『 なんで笑うのよ〜』


“ いいえ、笑っていませんよ。私もこういう顔なので。”


宮田はクスっとイタズラに微笑んだ











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