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先生…お願い。早く治して・・・

第30章 強制入院……

石川先生は、無言で私の手を引き、車のある駐車場へと歩いた…


そこには、大きくて真っ白なスポーツカーが停まっていた。

石川先生は後部座席の扉を開くと

一言…

「乗って…。」


私は言われた通り、後部座席に乗った。


先生も反対側から同じく後部座席に乗り込んだ。



綾は未だ、しくしくと泣き続けていた



石川は座席のシートに寄りかかると


「はぁ〜」


と、大きなため息を吐くと腕を組み、それ以上喋る事もなく目を瞑った。



そして、張り詰めた空気が車内をより重い雰囲気に変えていた。



これからどうなるんだろ…私。。



治療するの?


ただでさえ、医者というものが怖くて仕方ないのに


こんなに怒らせちゃった……




……。。



そう思ったらまた涙が流れた





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