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おじさん先生との恋愛はダメですか?

第31章 意味


ホテルを出ると木下くんがいた。


「お、やっとキタ。いやー外は少し涼しいね。蚊が多いけど。」


涙が出てきそうだ。


先生に嘘をついた罪悪感と木下くんに対しての怒りで。


「……ちょっと歩こうか。」


そういって木下くんは私の右手を優しくとる。


「やだ。」


私は手を払った。


若干声が上ずっている。


「……わかった。じゃあちゃんとついてきてね。迷子になっても知らないから。」

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