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Transcribe the Imagination

第25章 *Cameras and lights

「ねえ、ニノ」
「んぅ?」

あぐらをかく相葉君の上に座る。

「久しぶりだね」

パッと振り返ると、微笑ってた。

「うん、久しぶり」

パシャッ!

「え?」

相葉君がカメラのシャッターを切った。

「買ったんだ」
「え、買ったの?どうして?」

前々から欲しいって言ってたけど、
本当に買うとは思わなかった。

「ニノのことを撮るため」
「ふっ、ふふふっ」

嬉しくて笑みが溢れる。

「なんで笑うのー」
「え?ふふっ、ふふふっ」

俺もカメラを取り出して、
カメラを持つ相葉君をレンズ越しに捉える。

「はい、マサキ」

パシャッと、シャッター音。

「え、今、ニノ…え?名前で……」
「……へへっ」

ちょっと恥ずかしかったけど、
何とか微笑って誤魔化した。……多分。

「俺も名前で呼ぶ!」
「えー、いいよ」

実は『ニノ』って気に入ってたり。

「カズナリ」
「ふふっ、じゃ、まーくん」
「え、じゃ、和君」

今の時間がもの凄く幸福感で満たされる。

「和君、好きだよ」
「まーくん、好きー」

チュッとキスをして微笑いあった。

━END━

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