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Transcribe the Imagination

第6章 *Daydream

「はあ……」

やっぱ夢だったか。
にしても夢射もしてないし勃ってない。

やっぱ男は受け付けないのか。
でも智は可愛かった。

その辺のモデルよりも可愛い。

あの「かじゅぅ」は反則だよな。
尋常じゃないくらい妖艶。

「また会えるかな……」

やべえな。
俺、智のこと好きになってる。

たった一回ヤっただけだろ?
夢の中で。

てか、俺ヤバい奴じゃん。
夢の中で会った奴に惚れるとかさ。

「ああ!もうむしゃくしゃす………る……」

頭を掻きむしって顔を上げたら、
智が座ってた。

「……はあ?」
「えっと……ごめんなさい」

コイツ、智か?

ペタペタとあちこちを触りまくった。

「お前、智か?」
「……はい」

思わず後退った。

「ゆ、夢の中の……え?はあ?」
「俺、幽霊なんすよ」
「はあ?」

「ずっと住み着いてたら和也さんに出会って…」

そのまま俯いて、ガバッと顔を上げた。

「えっちな写真いれてえっちな夢を見てるのをいいことに夢と思わせといて寝込みを襲いました!ごめんなさい!」

土下座された。
……じゃなくて、寝込みを襲った?

「えっと……」
「好きになってしまいました……ごめ―――」

ギュッと智を抱きしめる。

「俺、霊感強いから触れるみたい」
「あ……はあ……」

「智が幽霊でよかった」
「え?……んっ」

チュッとキスをした。

「これからは寝込みなんて襲わなくても、
相手してやるよ」

「え?」
「付き合ってやるって言ってんの」

━END━

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