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君と僕の見ている風景

第10章 誕生

潤マネ「松本さん着きましたよ」


「おう!」


潤マネ「ご機嫌ですね」


「当たり前だ!明日いきなり一日オフになったんだからな!やっとデートだ~♪」


潤マネ「ゆっくり休んでくださいね。お疲れ様です」


「おう!お疲れ~♪」


俺は手を振って車を降り、愛の巣へと走った。
翔喜ぶだろうな。
これでやっと欲求不満生活から解放だ!


「翔~!翔~!」


俺は玄関に入り、バタバタとリビングに走った。


「明日オフになったぞ~!これでやっとめくるめく愛の営みが出来るよ~♪沢山愛し合おうぜ翔~♪」


高いテンションのせいか、アホな事を大声で言いながらバンとリビングの扉を開けた。


「………お、おと、お義父さん!」


翔父「………お帰り」


「き、来てたんですか?」


驚きのあまり声が裏返ってしまう。


太陽を抱っこして気まずい顔をしてるお義父さんと、隣には…顔を真っ赤にした翔が怒った顔で俺を見ていた。


翔(………馬鹿!)


翔父「………近くに寄ったんでな。太陽の顔を見て帰ろうと思って」


「そ、そうですか。ご、ごゆっくり。き、着替えて来ます」


俺は逃げる様にリビングを出て寝室へと向かった。





翔「来てくれてありがと。気を付けてね」


翔父「ああ。翔も頑張ってる様で良かった。カレー美味かったよ」


翔「うん。ありがとう」


「ほら太陽。また来てねーって」


翔父「またな太陽。元気にしてるんだぞ」


太陽の頭を撫でてお義父さんは玄関を出て行った。


「はぁ~もう。一時はどうなる事かと…」


翔父「ほんっと…馬鹿潤!」


「あいてっ!」


俺の背中を叩いた後、翔は先にリビングへと戻ってしまった。


「翔…ごめんて」


慌ててリビングに戻ると翔は洗い物をしていた。


翔「本当にもう…馬鹿なんだから」


ブツブツ言いながら洗い物をする翔の隣に俺は立った。


「………怒ってる?」


翔「………許さない…」


「………」


翔「めくるめく愛の営み…やってくんなきゃ許さない…」


そう言う翔の横顔は真っ赤になってて…可愛い。


翔「………俺だって…欲求不満なんだからね」


「………分かった。たっぷり愛してやるから」


翔にキスして俺は太陽と一緒にその大事な身体を抱き締めた。

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