
愛してるって伝えたい
第10章 好きな気持ち
「そうだね。組もうか〜!」
同じチームに池田くんがいるけど、池田くんとペアなんて組んだら色んな意味でマズい。
「じゃあ僕たち組むので、練習してきます!」
本番までの時間、各ペアで一応練習をする。
みんなから離れたところに移動して話してると、
「なんなん、二人コソコソして妬けるわぁ」
と池田くんが間に入ってきた。
「また先輩、邪魔するんですね〜あやし〜い」
工藤くんが茶化す。
「だって俺たち、こういう関係だから」
池田くんが私の肩に手を回す。
工藤くんが本気で驚き目を丸くしている。
「はっ?!え、まじですか?え?!」
「あはは、そんなわけないじゃん。池田くん、やめてよね〜!」
そう言って池田くんの肩を叩く。
「え、それにしても、なんでお二人こんな仲良いんですか?」
