
愛してるって伝えたい
第4章 過ち
その日私たちは何度も交わって、私は最高の幸せを感じた。
朝は始発で家に帰って、服を着替えてシャワーを浴びて会社に行った。
朝まで求め合っていたから、完全に睡眠不足だ。
少し早めに出社したので、私は普段できない書類の整理をした。
「おはよー。黒崎さん、早いね」
上司が声をかけてくれる。
「おはようございます!早く起きちゃって。」
「あはは、年寄りみたいなこと言うね。若いんだから!」
優しい上司との朝の会話。普段と何も変わらない。
「そういえば黒崎さんって同期誰だっけ?いつも頑張ってくれてる代だから、今度ご馳走するよ」
人が少ない時間だからこそ出来る話だ。
