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愛してるって伝えたい

第5章 本当の愛


私が彼氏と別れて辛い時、海までドライブに連れて行ってくれたこと。


量くんに彼女が出来た時、二人でものすごく高級なケーキを買ってお祝いしたこと。


卒業論文を一緒に考えてくれて、色々な図書館に行ったこと。



就活の面接の手伝いをしてくれたこと。



国家試験の前の日、応援の手紙を渡しに行ったこと。



淡々と、二人の思い出を確かめるように語る量くん。



なんだかいつもと違う雰囲気がある。



「ねぇ、量くん?」



量くんの目に涙が溜まっているのに気づいた。





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