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愛してるって伝えたい

第6章 平日



「今日もご飯行ける?」


沈黙を破ったのは池田くんだった。



胸がきゅううっと痛くなる。



「あ…」




行きたいけど、今日は予定があるんだ。



そう言えばいいじゃない。



もう彼とは何もない。



始まる前に終わってるんだから。





でも…




優しい笑顔を向ける池田くんの誘いを、拒むことが出来ない。



なんてダメな私なんだろう。




目を閉じて、ふうっと息を吐く。



「うん…行こっか…」




私の負けだよ……





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