
俺氏、捨て子を拾いました
第3章 貴様のぱんつは何色だ?
「あなたは、捨て子というのは本当なのか?」
取り調べのようにふたばちゃんに目を合わせて喋りだす。
俺じゃ説得力に欠けるらしい。
「そーですよ? 辰海さんに拾っていただきました!」
「拾ってって……あなたは物じゃないんだよ? あなたがこんなところにいていい理由はない。すぐに警察に行こ?」
こんなところって、己は俺の部屋をなんだと思ってんの? ラブホかなんかと勘違いしてるわけ?
「いやです」
ふたばちゃんはきっぱりと断った。イケメン過ぎ濡れた。俺が女だったら股間から噴水の如くガマン汁が溢れでてきますね。
「なっ……! いやって……」
「私はここでもう暮らします。そして永眠します」
さっきからセリフがイケメン過ぎ。最近の小学生ってイケメンしかいないんじゃないの?
「自分が何を言ってるか分かって……」
「東大さん!!」
焦る霙の言葉を遮るように大きな声をあげたふたばちゃん。
悲しそうな表情をしたかと思うと、嬉しそうな表情をした。
ふたばちゃんのその表情は何かを決断した。何かと決別の別れをした表情。そんな表情に俺の目には映った。
「バレなきゃ……犯罪じゃ……ないんですよ」
それはまさに国に抗うべき言葉であった。
ふたばちゃん。そのセリフはおかしいよ。うん。
